紙カルテ
我々の世代(団塊の世代の後、ニューファミリー世代のはしり)は、コンピューターを使いこなせるヒトと仕えこなせないヒトが混在しているだろう。もちろんプレステ世代とは異なってそんなに器用ではない。しかしそれほどキーボードアレルギーはない。いわゆるブラインドタッチはできないかもしれないが決して嫌いではない。
医者の世界ほどジェネレーションギャップが激しい世界はないと思う。免許更新制ではないから死ぬまで医者である。病院という組織の中では、下手すると50歳くらいの開きがあることになる。ドイツ語でわかりにくく書くことを使命とされて育った世代、英語でやたらに略語を使って書くようにと教わった世代、みんな混在している。見難い字で殴り書きされたカルテはパターナリズムの象徴である。
一方、病院システムの電子化はレセプトコンピュータに始まり、オーダリングシステムと言われるコンピューターシステムへと変わってきた。しかし、その先へはなかなか遅々として進まない。その理由の一つに、この「世代の開き」がずっと邪魔してきたと思われる。一方でキーボードなんか触ったこともない「オジイチャン先生」がいると思えば、茶髪の新人類先生まで診察室にいるのだから・・・。
「カルテは患者のものである」という前提に立てば、なぐり書きカルテは患者侮辱に等しい。
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