患者様
僕は「患者様」と呼ぶことに抵抗感がある。僕のクリニックでは「患者様」というのはやめようと職員に提案した。
そもそも何故「患者様」と呼ぶことになったのであろう。患者さんではなぜ駄目なのだろう。なにもそこまでへりくだる必要はないと思うのだが・・・。「様」をつければ相手を丁寧に扱っていると勘違いしているように思えてならない。医者患者関係が上下の関係でないことを示すために、「患者様」と様付けすることが始められたとしたら、なにか違う。
そもそも医者は医学部を卒業すると同時に「○×先生」と呼ばれるようになる。これが当たり前になって育つ。実はこれが恐ろしいことなのである。若い時分から「先生」付けで呼ばれることが当たり前だと、ついつい自分が偉くなったように思える。世の中には、代議士の先生、学校の先生、弁護士の先生くらいしか先生付けで呼ばれる職業はない。まして20代半ばからそれが当然のように呼ばれるのである。患者さんや回りの医療従事者への優越感となって、医者をのぼせ上がらせる。
そのことの意識が底にあるからこその「患者様」なのではないか。そう思えてならない。
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