ドプラ病
よその病院で「あなたは弁膜症だ」と言われて再検を求めてくる初診患者がよくいる。しかし、聴診器を当てて丹念に心雑音を聴いてもちっとも聞こえない。どうみても軽度の逆流なのに、「いずれ手術になると言われたとので心配で・・・」というケースもある。こうなるともう「医者が病気を作った」状況になってしまう。
どうしてこんな事になってしまうのか? 検査者(医師や技師)が書いた所見を外来主治医がそのまま伝えてしまうことが一番の原因として考えられる。検査所見を病気として伝える場合には、その検査所見のもつ意味を身体所見や症状と照らし合わせて判断してこそ臨床家である。
最近、アメリカから超軽量のポータブルエコーの器械が輸入され市場に出始めた。カラードプラも使える優れものである。簡単に診察室におけるのでさらに聴診器が使われなくなる可能性がある。ますます「ドプラ病」が増えやしないかと余計な心配をしてしまうのはボクだけだろうか。
Column List >>