ボクの百名山
ボクの卒業した新潟県立高田高校には修学旅行がない。なんだかその昔、先輩達が修学旅行先でけんかしたのが元で中止されたらしい。それ以来、夏休みにはいると直ぐ全校生徒が数班に分かれて近隣の山に登るのが行事になった。それが「全校登山」となって連綿と続いている。
上越地方には頸城三山と呼ばれる名山がある。妙高山、火打山、焼岳である。妙高山は雄々しく、火打山はなだらかな女性的山容、焼岳は活火山とそれぞれが特徴のある山からなる。糸魚川には有名な白馬岳の他に雨飾山というきれいな名前の山があるし、ちょっと足を伸ばせば富山県境に立山連峰、剣岳、薬師岳がある。また長野県境には戸隠山、黒姫山がそびえている。
大学を出て前期研修で行った長岡赤十字病院に青柳先生という循環器内科の先輩がいらっしゃった。山と山スキーが好きだった青柳先生は、毎週のように近くの山々を登っていた。夏には山好きの看護婦さんを連れてアルプスの縦走をするほどであった。
彼に刺激されてボクも再び登山をするようになった。地元の山の他に、八海山、中岳、駒ヶ岳の越後三山を初め、巻機山、平が岳、谷川岳、苗場山、飯豊連峰など県内の山々を歩いた。夏休みになると燕岳から槍ヶ岳へ、烏帽子から鷲羽山を経て槍ヶ岳へ、太郎小屋から薬師岳、雲の平らを経て槍ヶ岳へ、からさわから槍ヶ岳へと北アルプス行が最も多かった。鹿島槍、唐松岳、白馬岳ルートや北岳、農鳥岳の南アルプスへも行った。

高校の先生にロングこと山崎先生という地理の先生がいた。彼が授業中に北アルプスの「雲の平」を紹介していたことが忘れられず、一時期毎年のように雲の平へ行った。スイス庭園、ギリシャ庭園、日本庭園などの名前が付けられた黒部源流に広がる台地(まさに雲の平)は見事である。アプローチが長いためなかなか人に会うことがない。もう20年訪れていない雲の平、死ぬ前にもう一度訪れてみたいところである。

山好きだったボクがすっかり山に行かなくなったのは、ゴルフの魅力に取り憑かれてしまったからである。
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