読書
車通勤はボクに三つの弊害をもたらした。
体重増加、読書量の減少、そして地球温暖化への貢献、である。
特に電車通勤しなくなってすっかり本を読む時間が減った。
 
本を読むのが好きだった少年時代、どんどん視力が落ちたのは読書のせいだと思う。遠く佐渡島がみえる日本海の水平線や、星だらけの夜空を見るように親に言われたが、全く効果なく小学5年生の時には丸メガネをしなくてはならなくなっていた。このころついたあだ名は「メガネザル」だった。
どうも中学高校時代のボクの印象は「めがね」だったようで、コンタクトレンズにした今は同級会で集まった仲間に「君、誰?」と言われる(もちろんヒゲのせいもあるだろうが)。。
 
買った本は引っ越すたびにほとんど処分してきた。今、目の前の本棚にある本は電車通勤をしていた頃に買って読んだ本が多い。
電車内では気楽に読める本が多かった。となると推理小説である。
特に内田康夫が好きで、第一作目の「死者の木霊」から浅見光彦シリーズになるまでほとんど読み切った。しかしさすがにマンネリし始めたので今は全く読まなくなった。
その他に歴史小説が好きである。司馬遼太郎や藤沢周平はもちろんだが、黒岩重吾の古代物や北方謙三の南北朝物、吉村昭の戦争物や漂流記はロマンがあって胸がワクワクする。
純文学と言われるジャンルではやはり村上春樹だろう。最近では辻仁成や川上弘美はほぼ全作品を読んだし、石田衣良も始めの頃から注目していた作家である。
またハードボイルド作家である志水辰夫が書く短編小説は大好きで、彼が何故直木賞を取れないかがわからない。そうこうしているうちに彼は「短編はもう書かない宣言」をしてしまった。
 
昔から医者の中には文才を持っている人が多かった。今をときめく養老猛は解剖学者であるが、彼以外にもエッセイストは多い。
純粋な作家としては北杜夫、なだいなだ、加賀乙彦など精神科医が多い。一番の売れっ子はなんといっても渡辺淳一だが、彼は整形外科医だ。彼が作家として歩み始めたきっかけが日本で最初の心臓移植の現場にいたことであるというのは面白い。
最近では南木圭士という芥川賞作家は年も近いので共鳴するものがある。うつ病にもなった彼は、偉いことに臨床医を続けながら小説を書いている。
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