あるある大事典
昨年のいつ頃だったか、突然ある知らない会社から電話がかかってきた。
「あるある大事典の製作会社の者ですが、先生にいろいろと番組製作に関して意見をお聞きしたいのですが」という内容であった。
ちょっとアヤシイとは思ったが、まぁ一応話しは聞いてみるかとOK返事を出した。
詳しいことは忘れたが、虚血性心疾患の一般的なことをインタビューされたように記憶している。
その時の話しがどのように番組に使われたか、後で報告もなければなにもない。今にして思えばひょっとしておちょくられたのかもしれない。
 
「あるある大事典」そのものは一度も見たことがない。小生の友人のT先生は準レギュラーのように出演しているらしいが、彼には悪いが「みのもんた」の番組と大差ないバラエティ番組だと思っていた。
そもそもこの種の類の番組はばかばかしくて観る気がしない。平和ニッポンの象徴としての健康ブームの一面であり、必ずしもそこには科学的根拠が示されているわけではない。
おおかたそこでは「○×教授」という偉い人が自説をいかにも「真実」のごとく話す。まして欧米人の教授であればさらに真実味が増す。肩書きに弱い普通の日本人心理を巧みについている。
どこかのお偉いサンが、「健康番組にもEBM(=科学的根拠に基づいた医学)が必要」と言ったとか。バカじゃないかと思う。そもそも垂れ流しバラエティ番組にEBMなんてあるわけがない。観る側が自己責任で判断すべき事であり、納豆ごときでダイエットできるなんて信ずるも自由、信じないも自由であるはずだ。
別のコラムでも書いたが、この現象は一種の宗教なのである。「信ずる者こそ救われる」の世界なのであって、科学的根拠なんて必要ない。今やその行く末すら話題にものぼらない「足裏診断」と同じなのである。あの「事件」でもそうであったが、嘘を言った、言われたと訴えること自体が間違っている。それを信じて救われた人もいればそうでない人もいる。これは親鸞や日蓮の時代からずっと繰り返されてきていることなのである。
 
毎週放送されるたびにスーパーマーケットから食品など取り上げられた物が忽然と姿を消すと言われる。それを毎週繰り返すただ視聴率が目当てとしか思えないテレビ。世も末と思うのはボクだけだろうか。
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